物語のなかの冒険でつちかう勇気


一ページめは、おおきな部屋の中で外を見ている子猫の絵。

子ども達は自分が主人公である小さな猫のつもりで、物語の中を歩きはじめます。

好奇心のかたまりの子猫は、お母さん猫が見ていない間に家から飛び出し、いろいろな経験をします。大きな犬に追い詰められて危機一髪! でも大丈夫。子猫の声を聞きつけて、お母さん猫が迎えに来てくれて、一緒に家に帰ります。

聞いている子どもたちの顔にも、ほっと一安心という表情が浮かびます。


〈出発、冒険、帰還〉は、時代を超えて語り継がれてきた物語の「型」の一つ。


お話の中で小さな冒険を繰り返すうちに、現実の世界で冒険する勇気も、より確かなものになっていくのでは、と思います。


リアルなタッチなので、デフォルメされた絵が苦手な男の子にも入りやすい。


我が家の近所にも似た猫が住んでいます。


(松井/記)

ことば×からだ☆おやこ絵本ワークショップ

イシス子ども編集学校による親子向け絵本ワークショップ。 絵本づくりワークや言葉遊び、手遊びを通して、ことばとからだをのびのび、いきいき、育てます。 《絵本の読み方が広がる 親子の会話が変わる》