枕の上で聞く、長い長いお話
『せいめいのれきし』
バージニア・リー・バートン 文・絵 , いしいももこ 訳 , まなべまこと 監修
岩波書店
太陽と地球の誕生。海の形成。生命の発生。植物と動物の進化。文明の夜明け。
何十億年にもわたる生命の歴史物語を、毎晩、長女が寝る時に少しずつ読み進めています。何日かかけて最後まで読むと、また最初に戻って読みます。
もう5回はループしていると思います。
長女に、なぜ毎晩『せいめいのれきし』なのか理由を聞くと
「このお話を聞いてると、早く眠れるから」。
なるほど! (寝つきが悪いのを長女自身も気にしていたのです。)
太陽が生まれてから「今」までが、5幕のお芝居仕立てになっています。
もともとは自然が大好きな長男(11歳)のために買った本でしたが、「絵が科学的じゃない」という理由であまりなじまず、7年ほど本棚に置きっぱなしになっていました。
長女は科学が特に好きなわけではなく、ふだんはプリキュアやプリンセスが載っている雑誌が一番のお気に入り。一人で劇をしたりしながら、ぼろぼろになるまで読み込んでいます。
それでも家族の本棚が混じり合うと、自分では選ばない絵本に手を伸ばしてみることもあるのだな!とあらためて感じました。
何度も読むうちに、「このお話、後の方がだんだんおもしろくなるんだ」という感想が出てくるように。そうか、長女は人間の営みが好きなんだ。
本の選び方も、読み方も、きょうだいそれぞれです。
我が家にあるのは、2011年ごろに東京の松丸本舗で買ったもの。
新しい科学的知見を加えた改訂版が2015年に出版されています。
(松井/記)
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