好きなものを集めよう。その言葉の音を数えて並べると、初めての「五七五」のできあがり。

好きなものを集めて、その言葉の音をかぞえ、五七五のリズムに並べて作品をつくる言葉遊び、「五七五ワークショップ」のレポートです。今回は、2017年10月15日(日)、大粒の雨の降る奈良市で開催。初宮神社・五縁市マーケットの一角で行いました。


雨の中、ようこそ!

ミニライブラリーがお出迎え。気になる本はあるかな?

子どもたちが真っ先に見つけたのは、9月の「おやこ絵本ワークショップ」で自分たちが作った絵本。作った時のことを思い出して、再び味わいます。

『なぞなぞあそびうた』(角野栄子/著 のら書店)でも盛り上がりました。なぞなぞを読みはじめたとたんに答えがあがったり、じっくり答えを考えたり。あっという間にみんなの距離が縮まりました。


絵本でじゅんびうんどう

場が和んだところで、「ことば×からだ」のじゅんびうんどうスタートです。

今回は、ヨシタケシンスケさんの『なつみはなんにでもなれる』(PHP)を使いました。ジェスチャーがモチーフのこの絵本は、読み聞かせしながら、絵本に出てくるポーズをマネして遊べます。「ことば×からだ」ワークでは、目で読んで体を動かし、絵本を大いに活用します。

 

五七五ワーク

おまたせしました、メインイベントの五七五ワークです。子どもたちに「すきなものを集めてみよう」と呼びかけます。「好きな食べ物は?」「好きな色は?」と、切り口ごとに2~3こずつ、挙げてもらい、それを親が紙に書きとめます。全部で10個ぐらい出たら、出したものの名前が何音なのかを一緒に数えます。

「カメラはいくつ?」「カ・メ・ラ。3!」「そうだね。3音だね」
「れっしゃは?」「れっ・しゃ。2!」「うーん、2音だったら、“れ・しゃ”になっちゃうよ。“れ・っ・しゃ”で3か2.5かな」

全部数え終えたら、いよいよ五七五に仕立てます。「すきなもの」という言葉をどこかに入れて、音の数が合うように作っていきます。言葉の組みあわせはお母さんたちの出番。うーん、と悩みながら、子どもの出した言葉を合わせていきました。

575ができあがりました! 一部をご紹介しましょう。

(4歳女の子)
すきなもの かぼちゃに トマトウインナー
すきなもの うさぎペンギン レゴとほん
すきなもの ようちえんのうた おひめさまのうた

(5歳男の子)
だいきらい ぎゅうにゅうおなら おんなのこ
すきじゃない まんまんちゃんと うたうちゅう
きらいです りょくちゃコーヒー おかあさん
(ほんとは半分好きなものが入ってるんだけどね。男の子談)


最後に作品を綴って一冊の本にしました。こうすると、みんなの作品を楽しめます。お気に入りの一句はあるかな?


今日のワークについて

五七五ワークショップでは、

○情報を集める。
○情報を選ぶ。
○選んだ情報を並べ替える。

という3つの情報編集を遊びながら体験しました。

情報を選ぶ時のポイントの一つが「音の数」。言葉を【分節化】するというプロセスです。

文字を書けるようになる最初の一歩が「音を分ける」。たとえば「りんご」を「り・ん・ご」と瞬時に分ける力が必要になってきます。手をたたいてリズムを感じるという遊びを組み合わせると、よりスムーズに「話し言葉の世界」から「書き言葉の世界」へ分け入っていくことができます。

次のステップ「文を作る、文を書く」は「出来事の分節化」。「分ける」という視点は、読み書きの力をのばしていく際の手すりの一つになります。

遊びの中にいろいろな方法の芽が隠れていること、ぜひ感じていただければと思います。


ことば×からだ☆おやこ絵本ワークショップ

イシス子ども編集学校による親子向け絵本ワークショップ。 絵本づくりワークや言葉遊び、手遊びを通して、ことばとからだをのびのび、いきいき、育てます。 《絵本の読み方が広がる 親子の会話が変わる》