読みにくいけど読んであげたい、オノマトペ絵本・言葉遊び絵本
今、子どもたちに大人気の『えがないえほん』。おやこ絵本ワークショップでもさっそく取り上げました。
「ちゅう ちゅう」「ぶひ ぶひ」など動物の鳴き声から、「ばびろん ばびろん」など何かわからない音、ついには「ぶりぶり~」まで。ナビゲーターがページをめくって、「おバカすぎ」て「めちゃくちゃ」なオノマトペを読むたびに、子どもたちは大笑い!
読む大人は内心困惑ですが、子どもはオノマトペが大好きなんですよね。
そこで、子どもともっと言葉の音で遊べる絵本、探してみました。
1冊目は、『ぽぱーぺぽぴぱっぷ』。「ぱぴぷぺぽ」だけで、出会いから別れまでを表現した究極のオノマトペ絵本です。
『ぽぱーぺぽぴぱっぷ』谷川 俊太郎/作、おかざき けんじろう/絵、クレヨンハウス
はじめはどう読んでいいのか戸惑いますが、文末の「?」や「!」、おかざきけんじろうさんの絵がヒントになって、なんとなく場面とストーリーの想像がついてきます。内容がわかってくると「こう読んだ方がいいかも」とひらめいたりして、何度も読み直したくなります。
聞いている子どもも、知らず知らずのうちに「ぱぷぽぴ ぱぺぽ」と口にしているから、さすが谷川マジック! 赤ちゃんからずっと長く読むにたえる傑作です。
もう一冊、言葉の音と声に着目すると、アニメ「はなかっぱ」でおなじみのあきやまただしさん作、『へんしんトンネル』があります。
『へんしんトンネル』あきやまただし/作・絵、金の星社
時計を「とけいとけいとけい…」と繰り返して言うと(今つぶやいてみてください^^)、いつのまにか「けいとけいとけいと…」とひっくり返ります。
言葉が「へんしん」するというしかけに、わがやの5歳男子が食いつき、コミカルで親しみのある絵もあいまって、一時ヘビロテしてました。親のほうも絵本を通して、音と声の世界の不思議さにまで思いを馳せることができます。子ども向けだからとあなどれません。
どちらも、『えがないえほん』を読むのは抵抗がある!というお母さん・お父さんにおすすめです。
(吉野/記)
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