【フォーカス】こんぺいとうはおばけ?! 連想わらべうたで言葉あそび


2019年最初のおやこ絵本ワークショップを3月21日に開催しました。

今回のテーマは「連想わらべうた」

《本の種》は『あんたがたどこさ』(ましませつこ絵/こぐま社)という“あそびうた絵本”です。



親子で楽しめる「あそびうた」がいっぱい載っています。

ワークショップでも絵本を読み聞かせながら、「あそびうた」を体験しました。



わらべうた「いろはにこんぺいとう」


絵本作りで使うのは、「いろはに こんぺいとう」というわらべうたです。ご存知でしょうか?

こんな歌詞です。

こんぺいとう は あまい
あまい は おさとう
おさとう は しろい
しろい は うさぎ
うさぎ は はねる
はねる は かえる
かえる は あおい

あおい は やなぎ

やなぎ は ゆれる

おばけ は きえる

ゆれる は おばけ

おばけ は きえる

きえる は でんき

でんき は ひかる
ひかる は おやじのはげあたま


これを真似して、うたをつくってみたいと思います。

元のうたは「いろはにこんぺいとう こんぺいとうはあまい」だけど、「あまい」じゃない言葉にしてみたらどうかな? というわけです。

うた作りのために、こんぺいとうを用意しました。


見て、触って、舐めて、どんな言葉が浮かぶかな?


「形や色をじっくり見てから、口に入れて味も感じてみましょう」

ナビゲーターが声をかけると、さっそく子どもたちから「ギザギザ!」「緑、赤、黄色」など出てきました。いい感じ!



それでは、絵本作りスタート


《絵本の作り方》

  1. 表紙・裏表紙と、1ページ目のシートを配ります。
  2. シート1枚に2行ずつ書きます。子どもが考える係、大人が書く係です。
  3. 思いつかなくなったらおしまい。だいたい5枚から10枚書けたらすごい。
  4. この歌は順番が大事です。右上にページ番号をふりましょう。絵を書きたい人はかいてね。
  5. シートが完成したら、左側に穴をあけましょう。
  6. リボンで綴ります。絵本の完成です!

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小学生の女の子。「こんぺいとうはざくざく」と書くつもりが、「こんぺいとうはぜくぜく」と間違えて書いてしまいました。

「間違ったけど消す?」「どうする?」と親子で考えます。そして、「ぜくぜくはザクザク、ザクザクは~」と戻してつなげていくことにしました。

名案に思わず笑顔♪ ナビゲーターも拍手!



初めて参加してくれた女の子(三歳)は、最初はすこし緊張ぎみでしたが、好きな言葉(みかん、オレンジ)、好きな色(オレンジ色)を見つけると、誰よりも熱中して、お母さんと一緒にうたづくりや色塗りを楽しんでくれていました。


最後の穴あけも楽しい!



絵本が仕上がりました


できあがった絵本を読む時間は子どもたちが大好きな時間です。自分の絵本が読まれるの目をキラキラさせて待っています。



こんな作品ができあがりました。(一部)

いろはにこんぺいとう
こんぺいとう は あまい
あまい は バナナ

バナナ は きいろ

きいろ は みかん

みかん は オレンジ

オレンジ は ジュース

ジュース は いちご

いちご は あまい

あまい は ケーキ

(3歳女の子)


いろはにこんぺいとう
こんぺいとう は いろんないろがある
いろんないろがある は にじ

にじ は きれい

きれい は ダイヤモンド

ダイヤモンド は キラキラ

キラキラ は おほしさま

おほしさま は トゲトゲ

トゲトゲ は おばけ

おばけ は こわい
(5歳女の子)


モノの色や形、様子に注目すると、意外な言葉がどんどんつながっていくふしぎ。

読むときはリズムにのせて♪ いつでも どこでも遊べます。


参加者の声

「すごく楽しかった。子どもは家に帰ってからもずっとやっていました」

「子どもが次のワークショップの日付を覚えているんですよ」

(これまで作った9冊の手作り絵本を見て)
「こんなにたくさん作った! 次は記念すべき第10回だ!」



次回は6月1日(土)午後を予定しています。


(松井・吉野/記)

ことば×からだ☆おやこ絵本ワークショップ

イシス子ども編集学校による親子向け絵本ワークショップ。 絵本づくりワークや言葉遊び、手遊びを通して、ことばとからだをのびのび、いきいき、育てます。 《絵本の読み方が広がる 親子の会話が変わる》