5・7・5 言葉とリズムを遊ぶワークショップ

6月1日のワークショップは、親子で「575」にチャレンジしました。




ことばと音の関係を知ろう


はじめにナビゲーターが子どもたちに問いかけました。

みなさんがいつも話している“ことば”。

 “ことば”は、もともとは音、

 音を文字であらわしたのがひらがなやカタカナです。

 では、日本語には何種類の音があるでしょう?


「えっとー、、あいうえお、かきくけこ、さしすせそ……うーん10ぐらいかな、いやちがうなあ」

「『あいうえお』だから5こ!」

子どもたちが指折りかぞえながら答えました。


この本にヒントがありそうだよと、『かっきくけっこ』(谷川 俊太郎・さく、堀内 誠一・え、くもん出版)を声をだして一緒に読みました。


ページをみながら、子どもたちも一緒に読んでくれました^^


読みおわったら、音の数の答えあわせをします。

「50音といって、だいたい50なんです。でもそれだけじゃなくて、キャキュキョなどのねじれた音や、ダヂヅデドなどの濁った音、パピプペポなどの破裂する音、などを含めるともっと多いです」


子どもたち、ことばの音と数のこと、なんとなく分かってくれたかな?

そこで、今日の〈本の素〉へ。『どうぶつ句会 オノマトペ』(あべ弘士・作絵、学研)です。



ゆかいな俳句を聞きながら、575のリズムに馴染めてきた様子。

では、ことばの音を組みあわせて、俳句づくりにチャレンジです。



作りかた


《ポイント1》「575」のリズムと仲良くなりましょう。

手をたたいて575のリズムを確認します。


《ポイント2》「季節の言葉」をいれましょう。

今日は「夏」の言葉をいれます。夏の写真を6枚用意しました。


《ポイント3》写真の入ったワークシートと、メモ用の白い紙を使います。

 好きな写真がはいったシートに575を書きます。

 いきなり作らないのが俳句のポイント。白い紙に浮かんだ言葉をメモしながらつくりましょう。



作りかた

  1. 写真を見て、写っているものや聞こえてきそうな音や味、思い出したコトを白い紙に親子でメモします。
  2. その中からいくつかの言葉を組み合わせて、575にします。
  3. これ、いいなと思うものができたら、ワークシートに書きます。



俳句づくり、親子でさまざま



3歳の女の子は、まずは丸いシールで575あそび。クレヨンでお絵描きも。

そのあと、お母さんがシールや絵にあわせて言葉をみつけ、楽しい俳句がいくつもできました!




前日夜に「まいったなあ」とつぶやいていたという小学2年の女の子。はじめはちょっと苦戦していましたが、3歳の女の子のお団子シールをまねてシートにマークを17個書き、そこに言葉を入れていく方法に変更すると、3つ、できあがりました!


音のマークがデザインになって、かわいいページができあがりました!


親子で言葉を取り出し、メモしながら進めていきました




調子よく句を作っていたのは小学1年の男の子。横で見ていたお母さんが、「これはどうなんだろ?」と共感できない句があるようでした。

でも、周りから「面白い!」「いいね」と声がかかり、お母さんは「それもありなんだ」と納得した表情に。


いろんな感想を聞きながら作品が仕上がっていきました。多くの目があるワークショップの魅力です。



表紙に色をぬり、ページを綴じたら俳句絵本の完成です!


最後にできあがった絵本をみんなで読みました。



こんな句ができあがりました!

かき氷 なつのおやつの もものみつ(小2女の子)
プールでは なるべくちゅうい のびたくん(小1男の子)
あめパラパラ たのしいながぐつ かたつむり(年長女の子)
くりくりと おめめがかわいい おばけちゃん(3歳女の子&両親)




たった1時間で、おもしろい「575絵本」が4冊できあがりました。

俳句は、いつでもどこでも遊べます。

おうちでも、ぜひ、親子で俳句づくりを遊んでみてください。


(松井・吉野/記)

ことば×からだ☆おやこ絵本ワークショップ

イシス子ども編集学校による親子向け絵本ワークショップ。 絵本づくりワークや言葉遊び、手遊びを通して、ことばとからだをのびのび、いきいき、育てます。 《絵本の読み方が広がる 親子の会話が変わる》